シカゴ旅行記(楽器屋編)
シカゴの楽器屋さん
行ってきました。
ネットで見た限りだと、大きな楽器屋が都市の中心を離れたところに2件あるらしい。
じゃあ行ってみるしかないね。
ってことで捜索。
1件は割と駅の近くに発見。
【Chicago Music Exchange】
大きな部屋の壁一面にかけられたギター、ギター、ギター・・・・。
ギタリストには夢のような光景ですね。
ホアーッ!!
ホアーーーーーッ!!!!
ホアアアアアアアーーーーーーーーーッ!!!!(←壊)
店に入るときに、楽器を傷つけないため試奏時はコートを脱ぐように言われる。
大きめのカバンも、店側で預かるとのこと。
こういう楽器への気遣いって大事だよね。
店にはいたるところにソファーや椅子が置いてあって、
気になった楽器は自由に手に取って弾いていい様子。
店員も別にこちらから聞かない限りは寄ってこない。
ふと見回すとそこらかしこで試奏する人試奏する人。
そして弾き語りで熱唱する人(笑)
実に自由だ。
ってことで気兼ねなく色々と試奏。
値段は日本のものより安い。(物価の水準とかからも考えて)
特にメキシコ製のモデルなんかだと、2-3割くらい安い。
そんなわけで、日本と比べて3割引きで
買えるという事実につられ 、
お土産に超高級ギターを一本買ってしまいました☆
なんてことはまるでない。
【Chicago Andy's Music】
もう一軒ある楽器屋は駅からすごく遠くて、バスを乗り継いでしばらく歩いてようやく到着。
看板1つない建物。小さな窓は全て格子付きで全部閉まってる。
よく見ても倉庫。悪く見ると牢屋。
え、ここ本当に楽器屋??間違えた??
そんな建物のドアに貼られた、「用がある方はベルを鳴らして下さい。」の張り紙。
よっぽど帰ってしまおうかと思ったけど、これだけの距離を経て辿り着いたのを無駄にするのも癪なのでベルを鳴らす。
店員の兄ちゃん登場。
「何か用かい?見に来ただけかい?」
見に来ただけです。と答えて中に入ったけど、明らかに見に来ただけの人を歓迎している作りではないねこの店(笑)
だだっ広い部屋に入ると、そこにはまあすごい種類の楽器、楽器、楽器。
世界中の楽器がここだけでだいぶ見られるんじゃないかと。
ギター、リュート、ブズーキ、チャランゴ、知らない楽器、知らない楽器、知らない楽器、、、
ボンゴ、コンガ、ジャンベ、知らない楽器、知らない楽器、知らない楽器、、、、
ティンホイッスル、トロンボーン、ディジュリドゥー、クラリネット、サックス、知らない楽器、知らない楽器、知らない楽器、、、、
ん?管楽器になぜ混ざって置いてある、、、、?笑
VIC FIRTHのドラムスティック
と、せっかくディジュリドゥーがあったので、試しに吹かせてもらうことに。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
うん、何とか音は出た。
少しぐらいは勘も残ってる、、、か?
と、よく見ると、ディジュリドゥーの束の中に、
割れてるディジュリドゥーを発見。
あれ?
おいおい、これ放置してあるのまずいでしょ。
と思って改めてよく見渡してみると、鍵盤楽器や弦楽器の中にも、いくつか弦が切れているようなものが。。。
試しにとびっきり古そうな鍵盤楽器を見つけ、弾いてみる。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
♫ドとレとミとファとソとラとシと
ド#とレ#とファ#とソ#とラ#の音が〜出な〜い〜♫
全部出ねえよこれ
俺 「この楽器っていつくらいに仕入れたの?」
店員のおっちゃん 「知らない。私が店に来た時は既にあった。」
俺 「色々な楽器に詳しいんですね。」
おっちゃん 「この店に来て長いからね。でも弦の張替え方わからない楽器とかもあるけどね。」
俺 「・・・(汗)。」
何年店員やってるんですか?って聞けば良かった。
大量の長期&不良在庫を抱えている(ように見える)この店は、果たして上手くやっていけているのだろうか。。。汗
おっちゃん 「でもこの鍵盤楽器も音出せますんで?」
俺 「何言うてはんの!?全部の音出えへんの見たやろ?」
おっちゃん 「ほらほら、鳴ってまっせ?鍵盤叩いた『コンッ』て音」
俺 「君とはもうやってられまへんわ」
俺&おっちゃん「どうも、ありがとうございましたー!」
なんてやり取りはなく、しれっと帰る。
ってことでAndy's Music Chicago、シカゴにもし行くことがあったらすごくオススメです。
下手な博物館や展示を見に行くより、よっぽど充実した楽器のラインナップが間近で見られます。
にしても、名前も音色も演奏方法も知らない無数の楽器があることを知ると、
いかに自分の知っている音楽、楽器、技術が限定されたものであるかホトホト実感する
やはり世界は広いなあ。。。と、楽器多すぎて狭苦しい楽器屋でふと思ったのでした。